
JR大阪駅構内に10月31日にオープンした、西日本最大の駅ナカ商業施設「エキマルシェ大阪」が、11月22 日に来店者が累計100万人を突破、累計売上も5億円と初年度目標(70億円)ペースを上回る好調なスタートを切った。

ここは、2011年3月まで「ギャレ大阪」というアウトドア商業施設だった跡地で、4,500m2の敷地に物販48店、飲食34店の合計82店が入居、オープン初日には約7万人が殺到した。
エキマルシェ大阪は「大人のみちくさ」をコンセプトに、「駅だからこその安心感・利便性、駅なのに楽しさ、快適さ、ちょっと幸せ」を提供し、一日81万人の乗降客があるJR大阪駅を利用する人達が、移動の間のオン/オフの切り替えができたり、新しモノ・コトと出会えたり、自分へのご褒美や家族へ何か買って帰れる場所としている。
昨年オープンしたJR三越伊勢丹や駅ビル・ルクア、先日リニューアルオープンした阪急などの近隣商業施設と差別化するため、82店舗のうち全国初出店14店、関西初15店、大阪初12店、関西エキナカ初50店を集め、ここでしか買えない、食べられないもので対抗している。
私は土曜日の夕方、新幹線の中で食べるお弁当を買うために行ったが、いろいろあって迷ってしまい、1,600m2の食物販・グルメのゾーン「マルシェズ・キッチン」を何度も行ったり来たりした。
お弁当以外でも、「ナチュナル&オーガニック、安全で公平」をコンセプトに、バイヤーが世界各国を歩いて厳選したドライフルーツや塩、スパイス&ハーブ、ナッツなどを量り売りしている「ファーイースト・バザール」などには女性客が集まっていた。
また、20代後半~30代前半のOLをターゲットにしている物販の「マルシェズ・スタイル」には、ストッキングが並ぶ「フクスケ トランジット」や、雑誌「クロワッサン」とコラボレーションした生活雑貨の「クロワッサン クロワッサン」など、ファッションや雑貨の店が並んでいる。
関東圏ではJRの「エキュート大宮」(大宮駅改札内)、「エキュート品川」(品川駅改札内)や「エチカ表参道」(地下鉄・表参道構内)など、駅ナカでの成功事例は多いが、関西では駅ナカ・ビジネスはスタートしたばかりで、駅ナカを発展させるための新たなチャレンジとして重要なプロジェクトである「エキマルシェ大阪」の成功は、今後、関西での駅ナカ企画を加速させそうだ。
======== DATA =========
●エキマルシェ大阪
http://www.ekimaru.com/
所在地:大阪市北区梅田3-1-1
JR大阪駅 中央口、桜橋口 付近
営業時間:10:00~20:00