透かし彫り(FRETWORK)をモチーフにしたデザインの銀座プレイス(GINZA PLACE)という白いビルが、銀座4丁目交差点に9月24日オープンした。
ここは昭和38(1963)年8月のオープン以来、日産のショールームとして知られていた銀座の名所で、2014年3月末で一時閉鎖してビルの建替えを行っていた。
新規オープンした銀座プレイスには、以前同様1〜2階は日産自動車ショールームとなり、2階にはショップとカフェからなる「NISSAN CROSSING」ができた。
また、以前同様地下1〜2階はビルオーナーであるサッポロ不動産開発の「銀座ライオン」が入り、3階にはイベントスペース&カフェ「common ginza」、7階にはパリにある2つ星シェフのティエリー・マルクスによる日本初出店レストラン「Thierry Marx(ティエリー・マルクス)」と「BISTRO MARX(ビストロ・マルクス)」がオープンするなど、飲食面も充実している。
■ティエリー・マルクス
ティエリー・マルクス氏は、「ジョエル・ロブション」「タイユヴァン」といったパリを代表するレストランでキャリアを積み、ミシュランガイドで5回、星を獲得していることから「星の請負人」と呼ばれている。マンダリン・オリエンタルホテル・パリにある2つ星レストラン「シュール・ムジュール・パール・ティエリー・マルクス」の総料理長だ。
今回オープンした気軽に入れる「ビストロ・マルクス」では、バターをふんだんに使ったパン「ブリオッシュ」で作られる料理が注目されており、ブリオッシュ(1,620円)はテイクアウトもできる。
■ソニー・ショールーム
ソニーは、有楽町・数寄屋橋交差点に建つソニービルを2017年3月31日で営業を終了、2018年〜2020年の間は、「銀座ソニーパーク」と称したフラットな空間として開放した後ビルを解体し、2020年秋以降にビルの建設を開始し、2022年秋に新ソニービルの営業を再開するという「銀座ソニーパークプロジェクト」を発表した。
そのため、長年親しまれていたソニーショールームを、今回オープンした銀座プレイス4〜6階に移動、ここに「ソニー ショールーム」「ソニーストア銀座」「ソニーイメージングギャラリー銀座」が入った。
2016年はソニー創業70周年、ソニービル開業50年目にあたるため、成長に向けて変革を続けるソニーを象徴するプロジェクトとして取り組み、「人が見たことのないものを作ろう。これまでになかった感動を作り出そう」という、ソニーの創造と挑戦の理念を実現する場としたいという。
今年も前年を上回る勢いで増えている訪日外国人観光客に日本をアピールする場として、日産とソニーのショールームが勢揃いした銀座4丁目交差点の銀座プレイスは注目に値する。