そのため外国文化に親しんでいる人も多く、海外の新しいものも受け入れやすいという考えからか、12月に入って広尾駅周辺にNYやベルギーから来た新しい食品店がオープンしている。
■アンド・ザ・フリット
グルメの国としても有名なベルギーでは、今年も11月1日~12月4日に首都ブリュッセルで「フリットコットフェスティバル」が開催された。
これは案内所、駅、空港などでフリット(ジャガイモを揚げたフレンチフライ)を入れる空の容器をもらい、1ユーロを払うとそれにフリットをいっぱい入れてくれ、街中でそれを食べ歩くお祭りだが、ベルギーでは、フリットコットと呼ばれる街中にあるフレンチフライを売るスタンドが親しまれている。
日本ではあまり知られていないベルギー本場のフリット(フレンチフライ)を販売する「アンド・ザ・フリット」という店が、12月2日に広尾商店街にオープンした。
ここでは、ジャガイモは本場ベルギーからの空輸と日本各地から季節に合わせて厳選したものを6種類用意する予定(順次種類を増やしてゆくとのことで、12月22日現在4種類)で、それぞれのジャガイモに合わせて、カットや食感が違うフリットが食べられるし、フリットに合わせたディップ(調味料)も10種類あり、選ぶのに迷ってしまう。
フリットは500~600円、フリット+フライドフィッシュか、フライドチキンなどのおかず+ソースが箱に入っている「box」は800~900円と安くはないが、揚げたては特に美味しく、寒い中、連日行列ができるほどの人気になっている。
■シティーベーカリー
12月1日に広尾の明治通り沿いにオープンした「THE CITY BAKERY(ザ シティ ベーカリー)Hiroo」は、1990年にテレビ局のプロデューサーを務めていたモーリー・ルービンさんがNYにオープンしたパン屋の日本店で、NY店はアメリカの人気TVドラマ「SEX and the City」にも登場している。
初の海外展開店舗である4月オープンした「グランフロント大阪」店は連日行列ができる人気で、東京には11月にアトレ品川2階にもできているが、初の路面店として広尾店がオープンした。
約40坪の広尾店の30坪は工房で、作りたてのパンを常時販売しているのが特徴だが、NYでも人気の固めの食感で塩味を利かせた「プレッツェルクロワッサン」(320円)、マフィン、クッキー、ビスケットなどに加えて、日本でのオリジナルメニューの国産小麦を使った「CBブレッド」(450円)など30種類のパンが並んでおり、いつ行っても混んでいる。
併設されているカフェも、30代を中心に女性客で賑わっているが、朝8時から営業しているので、朝食店としても人気となりそうだ。