
ライフメディア・リサーチが毎年行なっている「20歳から59歳の女性を対象にしたバレンタインデーに関する調査」では、今年のバレンタインデーに何らかのチョコレートを用意した人は68%だった。
内容を詳しく見ると、本命チョコ43.3%、義理チョコ37.9%、自分チョコ23.2%、友チョコ14.1%で、「本命チョコ」を用意する割合は30代が49%と多く、20代はチョコレート以外のものも用意する人が52%と半分以上、本命へのチョコレート以外の贈り物では、手料理35%、手紙32%、ファッション雑貨29%、洋服13.3%の順となっている。
義理チョコは父親が45.8%と断然多く、次いでその他の家族30.2%、息子26.3%と家族が続き、男性上司25.1%、男性同僚23.7%、社外の仕事関係の男性5.9%などの仕事関係は少なかった。
これは「バレンタインデーはどのようなもの?」という質問に対して、「配偶者や彼に愛や感謝を伝える日」が39.8%と最も多くなっていることにも現れており、バレンタインデーの捉え方が「女性から男性へチョコレートを贈る日」というものから、「身近なひとへの感謝を伝える日」へと変化していることが伺える。
■バレンタイン商戦
日本でのバレンタイン商戦は、毎年新宿伊勢丹で行われる「サロン・デュ・ショコラ」というチョコレートの祭典から本格化するが、ここで売っていたような美しく、美味しく、高価なチョコレートは「自分チョコ」として買ってゆく人が多い。
今年大行列となった1,600点限定の「Les Medailles(受賞ボックス)」という受賞ショコラだけを集めた宝石箱のようなセット(10個入、5,040円で)は、パリのサロン・デュ・ショコラの主催者のフランソワ・ジャンテ氏がデザインした3Dホログラムを使ったパッケージも特徴で、ショコラの原点であるマヤ文明とカカオの実が、現代の名工の手で「ショコラ」へと変わる様子を表現したものだそうだが、「自分チョコ」はパッケージも重要な要素のようだ。
今年のバレンタイン商戦は、前半戦の自分チョコ、後半戦の義理チョコとも全般的に好調で、売り場には大勢の人が訪れていた。
今年は2月14日が3年ぶりの平日ということもあり、「感謝を伝える」という意味で近年減っていた「義理チョコ」が復活しており、売上に貢献した。
ネットでの販売も好調で、「高島屋オンラインストア」は売り上げが初めて1億円の大台を突破する見通しだという。
twitterは2月14日に「チョコ」という言葉を含んだ「Twitter」へのtweet(投稿)が1日で200万件を越え、「バレンタイン」の112万tweetを上回ったと発表したが、チョコレートを中心にバレンタインデーは今後も2
月の重要な販売イベントとなりそうだ。
======== DATA =========
●20歳から59歳の女性を対象にバレンタインデーに関する調査http://research.lifemedia.jp/2013/02/130206_valentine.html
●サロン・デュ・ショコラ
新宿伊勢丹の開催期間:1/23~1/28
●高島屋オンラインストア